ルナとの出会いから

〜大切なお知らせ〜

「一般社団法人 もひかん王国 いのち部愛の手課」のブログ、SNS等に掲載されている全ての内容について(文章、画像等)、複製、転載、転用等の二次利用を固くお断りします

もひかん王国秘密基地にご用の場合、まずはお電話にてご連絡を頂いてからの訪問をお願い致します(常連さんについては特に連絡はいりませんし、門付近に支援物資を届けてくださるいつもの支援者様は、大歓迎です!いつもありがとうございます!)

もひかん王国 07031571122

ルナが亡くなり、1ヶ月が過ぎました

ルナはたくさんの人達に支えてもらい

1年と少しを生きました

病気と戦ってるつもりの私をよそに

ルナはいつでも天真爛漫で

私を笑わせてくれました

こんな日々を過ごせたのも、関わって下さった、ひとりひとりの存在あってだと

深く感謝しています

木曜日、主治医の先生にご挨拶をしてきました

私がルナに関わる事でやるべきことは

この日で全てが終わりました

そう思ったら、止まっていた涙も帰りにはまた溢れて

本当に全てが終わってしまったな、、、と

でも、手術の日とは違い

たくさんの事を振り返る余裕もあり

振り返ると未だお腹の辺が痛くなるんですが

ルナの死から、自分が少し前進できたことを実感しました

このブログは長くなってしまった上に

いつにも増して更に、日記のようなブログになっています

ルナをご存知の方に読んで頂けたらと思います

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ルナは、さいたま市の保健所に収容された、生後2ヶ月位の子猫でした

(うちはさいたま市の認定団体ではありませんが、重い心疾患とのことで相談を受けました)

保健所で丁寧なお世話がされていたとのことでしたが

引取りの帰り道には、キャリーを覗く度に威嚇され(笑)

保健所の見立てで、心臓疾患であることは伝えてもらっていたので

こりゃー、刺激して心臓が止まりでもしたら大変だ、、、と

ヒヤヒヤしながらの帰り道でした

その足で病院に行くも

やはり先生も、こんなに怒ってるんじゃ診察も逆効果

落ち着いてから来てください

とのことになり、、、

ルナとのヒヤヒヤ生活がスタートした訳です

クリクリの目をした、絵に書いたような可愛い子猫

見た目とは反対に、威嚇を続けるルナ(笑)

本当に心疾患、、、?と思うほど

こりゃーどうしたもんかと、数日間頭を悩ませたのを覚えています(笑)

とはいえ、やはり子猫

数週間もあれば、人にお腹を出すまでに落ち着き

さて、いよいよ検査を、、、

かかりつけの先生によると、重い心疾患があるとのこと

直近の専門医による勉強会での診察を受けさせて頂きました

結果は「ファロー四徴症」

大学病院での診察を勧められました

それなに???の世界

その疾患名からも、コトの大きさが理解できないほど、無知の世界

この時から投薬が始まり

もひかんとルナの闘病生活が始まったワケです

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

まずは大学病院の診察

紹介された病院は「日本獣医生命科学大学」

その診察に合わせ、人間の看護師さんに講師になってもらい、勉強会

何をするにも、判断するのは私

まずは私が病気を理解して診察に挑むべきと思いました

難しい言葉を頭に詰め込み、理屈を理解し、ルナの心臓の状況を理解した上で

いざ初診察です

診断結果は、ファロー四徴症ではなく

ルナの場合、ファロー四徴症の中の3つの疾患があるという事が分かりました

(ファロー四徴症とは、4つの心疾患がある病気です)

進行具合は、さほど悪くない

その時の予想寿命は6,7年

リスクを伴う手術をするより、予想寿命を全うする方が懸命

とはいえ、急変も充分にありえるとの事で

ルナの状態がより長い時間目に留まるように

ルナの生活の場所を自宅に切り替え

私のいない長い時間、ルナを娘に託しました

ですが3度目の大学病院での受診では、成長とともに心疾患は悪化しており

その診察の前から、胸水も溜まり始め

1週間に2度も胸水を抜くようになってしまったのです

私の中でも、このままでは先がない、というのは

何となく感じていました

診察結果はやはり

リスクはあるが、手術適応の範囲であり

このままでは予想寿命数ヶ月

数ヶ月、、、、、?一瞬頭が止まりましたが

悩んだのはほんの数時間

手術をするなら、少しでも状態が悪化しないうちがいいのと

不思議な程、主治医の先生を信頼できたことから

その日の夜には、手術を決心

そして、3度目の診察からすぐに

1回目の手術となりました

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

1回目の手術は、首の血管からのカテーテル手術

ですが、ルナの心臓は想像よりもはるかに悪化しており

心臓内で、カテーテルを方向変換するスペースがなかったとの事

拡張する部位までカテーテルが到達することなく断念

その日、麻酔から覚めたルナに会わせてもらいましたが

辛そうにするルナをみて

ルナがこんなに頑張っているのに、ダメなのか、、、と

かなり落ち込み、気持ちが後ろ向きになってしまいました

ですが翌日、ルナを迎えに行った時に

先生としっかりお話しができて

全く諦めていない先生の言葉に、次の手術の決心ができたのです

そしてそれは、このままでは本当にルナの命はないんだ、ということも

改めて理解できたのです

そして2度目の開胸手術

手術時間が長く、とっても長く

途中先生から電話をもらい、説明もその都度受け、納得の上での手術進行

結果、ルナは手術中に亡くなりました

全てが的確な説明の元、その上で選択肢を与えてもらっている中での

手術中の死でした

待ち時間、すぐに来て欲しいとの連絡を受け

私が手術室に入れてもらった時

先生は定期的に手を動かしながら説明をして下さりましたが

ほぼ何も覚えてませんでした

ただ、先生がこの手を止めたら、ルナは死ぬんだ、ということは理解できていました

命あるルナに顔をあわせさせてもらい

最後のお別れとなりました

その日は現実と頭と心が混乱していたようで

とにかく頭は、無事に地元に帰らねば

でもルナを手から放すことができず

珍しく訳が分からなくなり

帰路の途中で、基地に戻り、作業することを断念してしまいました

そして、私の代わりに基地入りしていたボラさんたちは

大慌てだったでしょう、、、

全く情けない、、、

こんな時に、基地で必至になる人達がいたことに

心底救われました

家に帰り、ルナを娘に手渡し、頭痛薬を飲んでしばし寝込み

娘は私の姿にビックリしたのか、何かを察したのか

ルナよりも自分の感情よりも、私を気遣っていたように感じました

小4の娘に、「元気だせよ」と言われ

強がらせてしまったことにも、情けないなぁ、、、と思う反面

娘の存在も、改めて心強く感じたのです

娘の意志を汲み、娘の育てた子と同じ火葬

とても気持ちよく晴れ、骨になるルナを

娘とふたりで、ウトウトしながら待ちました

ルナは津戸の自宅、娘のベッドの傍らにいます

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ルナはとても明るい子で

重い病気なんて分からない程

全てのことに一生懸命な子でした

特に泥棒をする時には

本当に顔が真剣で笑えました(笑)

抱っこすれば、全てを任せ、甘えてきました

未だに、明け方、私の布団に潜ってくるルナの感覚が蘇ります

でもきっとそんな感覚も

時間と共に、消えてしまうのでしょう

寂しさ反面、そうでなくてはダメだと思うし

引きずるのではなく

ルナの死を、今の子達に、これから出会う子達に

どういかせるかは、私次第ですから

悲しむだけ悲しんだら、先に進むのみです

ルナも生きるつもりでがんばったし

私達も生かすつもりで、できることに向き合ってきました

ルナとの時間、治療の選択に、後悔は残りませんでした

それは決して私ひとりの力ではなく

活動を支えるもひかんの人たちがいて

もひかんを、ルナを、支えてくれた支援者さんがいて

だからこそ、手術の選択もできました

ルナの死を知り、泣きながら花を持ってきてくれた方もいて

「泣くの私じゃない?」なんて笑って冗談を言いながら(笑)

こうして、たくさんの人達に

「生きて欲しい」と想われる事ができたルナは

短い命だったけれど

とてもとても、幸せな子だったと思います

犬猫はとてもとても純粋で

生きることに一生懸命な命だと身近で常に感じてるからこそ

そう思えたりするのかも、なんて思うのです

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ルナの死から少ししてよく思い出したのは

ルナの事を常に相談し、頼りにしていた人のこと

身近で、真剣に私とルナを支えてくれました

ルナの事は全てを相談していて

信用していたからこそ、決断の後押しになったし

胸を張ることができました

選択の重みがかなり堪えていた私にとっては

この人の存在に本当に救われていたのだと

ルナがいなくなってから、気が付いたのです

同時に私の中で、ひっかかることが出てきました

手術中、手術室に呼ばれて、先生との会話をひとつ思い出しました

ルナの死を理解しながらも、私は最後に先生に

「何をしてもダメなんですよね?」と聞きました

ダメな事が分かっていたのに、聞きました

あの時、私は先生の想いや立場が、全く考えてられていませんでした

不思議な事に

ルナが亡くなってから更に先生へも

感謝の気持ちが溢れたのです

多分、最初の診察時から、心底先生を信頼していて

それがどんなにありがたい事なのか

ルナがいなくなった後に、気がついたのです

後から考えたら、疑い深い私にとっては、珍しい事だと思いました

命としっかり向き合う人だからこそ、発言の重みがあり

命としっかり向き合っている先生だからこそ

リスクある手術にどんな気持ちで挑むのか、、、

私はそんな事も考える余裕がなかったんですねぇ、、、

特に先生には、もう会うことがないと思っていたので

私の質問に、「はい」と答えた先生が何度も思い出されて

何とも、もやもやしてしまい、、、

先日、費用の支払いとともに

先生と少しお話する時間を頂きました

特に手術の説明を受けたい訳でもなかったんですが

先生の笑顔をみて、何だか満足

色々考えたくせに、笑顔で満足?って気もしますが(笑)

短い時間でしたが、色々話をしてくれた上に

ルナに花を用意してくれていて

改めて、この先生大好きだなぁと思ったのです

もしかしたら、この先生でなければ

私は手術の選択をしなかったかもしれませんね

結局自分で納得して終わりなんですが、、、

今はルナにしてやれる事がなくなった虚しさと

たくさんの人達への感謝が残っています

ルナとの時間を、素敵な人達と共有でき

改めて命に向き合うってことを考えるキッカケにもなりました

フィーバーの、首を傾げて何かを訴える姿

でんこがボロボロの身体で、怯えて私を見る目

ルナの死も、私の中に強く残る出来事になりました

振り返れるだけ振り返って

自分の成長に繋げて行けたらと思います

長くなってしまい、文章もまとまりがなく申し訳ないですが

「ルナに生きて欲しい」と同じ想いでいて下さった

近くの、遠くの、たくさんの人達に

深く感謝を申し上げます

~終わり~

物資のご支援

送付先

下記の送付先へお願いいたします。
※ヤマト便でご発送をお願いいたします。他の宅配業者様では受け取りができません。

【住所欄】
360-0853
埼玉県熊谷市玉井31
ヤマト運輸 熊谷玉井センター
【氏名】
もひかん王国 いのち部 愛の手課
【電話番号】
070-3157-1122

活動資金のご支援

ゆうちょ銀行 お振り込み先

ゆうちょからの振り込み

  1. 送金ボタン
  2. 画面に沿って手続き
  3. 通帳やキャッシュカードを入れる
  4. 暗証番号
  5. 記号001904
  6. 番号514479

    ※振替用紙を使う場合は、最後の6桁を右詰めでご記入下さい

他金融機関からの振り込み

店名   :〇一九(ゼロイチキュウ)店(019)
預金種目 :当座
口座番号 :0514479
口座名義 :もひかん王国 ~いのち部 愛の手課~

銀行 お振り込み先

店名   :群馬銀行 妻沼支店
預金種目 :普通
口座番号 :0212331
口座名義 :津戸 絵理

月定額のご支援

障害や治療困難な病気をもつ、行き場のない猫達に生きる場所を!

施設には常に200頭以上の猫が暮らしています。中には様々な障害や感染症、継続した治療が必要で「譲渡には適さない」と線引されてしまう猫たちが多くいます。このような猫たちの医療やケアには莫大な費用がかかり、活動資金は全て寄付金から成り立っています。さらに多くの命を救うために、皆様のご協力をお願いします!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次