新たな幕開け

もひかん王国

世代交代の時がきました

約7年もの間、もひかん王国の国王を務めた「おろち」

先日、2023,5,18、息を引き取りました

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私は、おろちの保護をキッカケに

2014年に愛護活動を始めました

そして、やりたい愛護をやるために、前団体を辞め(前団体は2年程でした)

2016,7,1

「もひかん王国」として、おろちをマスコットキャラクターに決め

共に前団体を辞めた現理事2名と

ご支援、ご協力下さる方々と

もひかん王国を造り上げてきました

あれから早7年の月日がたち

国王おろちはすっかりじぃになり、、、

先日、腎不全の為、お別れとなりました

まだ愛護というものを、まるで知らない頃に出会った保護犬

おろちとの出会いから、たくさんの事を学び、経験してきました

この学びや経験、そしてこれからの学びや経験も

私にとっては、全てがおろちからのプレゼントです

では今日は、おろちとの衝撃的な出会いと

現在までのお話をチョロっと、、、

いや、長いかも(笑)そしてまとまりがない(笑)

日記だと思って読んで下さい

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2010年、私は現役トリマーとして働いていました

その時のお客様の犬「あずき」

年配の男性が飼い主で、カットの希望は

「モヒカンカット」

飼い主はいつも、「格好よくしてやって」と言ってました

この手のカットが得意だった私は、毎回自分でも満足する程の仕上がり(笑)

あずきは、少々性格難、、、というより、トラウマ的なものをもっていて

トリミングはお利口なのに、何故かケージに入れると凶暴になりました

そして、とにかくよく吠えました

何か、嫌なことでもあったのだろう、、、と思っていましたが

後に、扱いがとても雑だったことを聞き

その頃のあずきの反応に、納得したのを覚えています

2年間程お客様として、2,3ヶ月置きにトリミング

その後、バッタリトリミングに来なくなったのです

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それから2年後の2014年、、、

その頃の別のお客さまから

近くのおばぁちゃんが入所して、家に犬が取り残されている

犬の行き場がない

との連絡がきました

「行き場がないって言われても、、、うちも飼えません」

と、言いながら

薄暗い中、迎えに行ったのを覚えています

(昔からこれ、結局行くんすよ(笑))

そして、犬とご対面

、、、あれ？私この子知ってる、、、

直感です

(写真は数ヶ月前の、毛が伸びたおろちです)

重い鎖に繋がれて、ボサボサの毛で、クルクル周り、吠えまくる小型犬、、、

もしやもしやと思い

連れ帰るなり、トリミング

もちろんモヒカンカット

トリミングしながら直感は現実のものへ

私の扱いから、犬の癖から、2年前となにも変わらず

仕上がりというより、トリミング最中の過程で

2年前、バッタリトリミングに来なくなった「あずき」である確信がもてたのです

、、、でも、お客様は年配の男性だったはず

おばぁちゃんが入所？？なぜ？？？

ハテナだらけのあずきの保護

そこからお客さま繋がりに連絡をとりまくり

元の飼い主は亡くなり

その後、高齢のおばぁちゃんひとり暮らしの番犬として

玄関のサークルにずっと入っていたそうです

なんてことだ、、、

クルクルまわりながら、ひたすら吠えるあずき

さて、連れてきたものの、めっちゃ吠えてるけど

ツドさん、この後どうするの？？

自問自答、答え出ず、、、(笑)

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その頃も、知り合いから子猫を保護して里親様を探したりしてましたが

犬の里親探しはしたことがなく

猫より気負いが大きかったのは確かです

仕事上、自宅にはプレハブがあったので

あずきの居場所に急に困ることはありませんでしたが

とにかく吠えるし、、、

私の中では、どーしよどーしよ、、、でした

(1頭の犬の保護で困る時代が、私にもあったのです(笑))

ワクチンやら去勢やらもせねば

どーやって里親探しをする？

とにかく、当時私の身の回りにいた人達に声をかけ

手書きのビラも作り、初期医療費の募金活動をしました

その声がけから、今もお付き合いのある方と知り合えたり

協力してくれる人と出会えたり

当時のお客様もとても協力的で

今思えば、そこが今の活動に繋がるキッカケでした

私の感覚が

「ひとりで背負う」から

「皆で協力して助ける」に変わったのだと思います

それから1年位？は里親探しを続け

その間、たくさんの人達に可愛がってもらい

ケージに入れずに生活をしていたので、凶暴さはなくなり

庭をかけまわり、相変わらず吠えまくっていました(笑)

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里親様を探しながらも、どんどん我が家の生活に慣れる様子をみて

私の中ではすっかり「どうしよう」はなくなりました

その上、ここが3度目の家ということもあり

4度目の経験はさせたくない、、、ここにいたらいい、、、と思い始め

保護して2年もたたずのころ、内臓疾患がひどく、生死を彷徨うこともあって

名前はいつの間にかあずきから「おろち」になっていて(笑)

(その頃妖怪ウォッチがはやっていて、息子がつけた名前です(笑))

次に保護した中形犬は「やまた」となり(笑)

ヤマタノオロチ(笑)

おろちとは特に上のような衝撃的な再開から

(やまたも現地確認で家を間違えて出会いました)

この7年間、ツドの家を最後の家として、暮らしていきました

旦那と私に加え、子供ふたりに猫6頭、犬2頭

何とも賑やかなツド家の生活だったと思います

おろちの足音がないツド家

私は自宅にいるときも基地にいる時も

それぞれの犬猫の「いつもの気配」を気にして生活してるので

慣れるまでにはしばし時間がかかりそうです、、、

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「もひかん王国」の名前の由来はもちろん、おろちです

(名前の由来をよく聞かれます)

前団体を辞め

現在の秘密基地を引き継ぎ、保護猫全てを引き取ったものの、資金はゼロ

私にとっては、活動を始めてから今までで

一番苦しい時でもありました

共に前団体を辞めた現理事のお陰様で、前向きに新団体をつくることになり

そこで思いついた名前が

おろちのモヒカンカットからの「もひかん王国」

もひかん王国なら、おろちが国王だね！

じゃあやまたは大臣だ！

そんな感じで、「もひかん王国」です(笑)

今でも、もひかんを始めた頃の事は忘れません

そして、共にもひかん王国を始めた現理事とも

おろちの保護がなかったら、出会っていなかったでしょう

私の現理事への信頼は

その時から7年以上も積み重ねてきたものです

おろちは、私にたくさんのものを残して逝きました

私の愛護活動において、とてもとても大切で、大きなものです

その土台があったからこそ

今のもひかん王国、です

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数日前のおろちです

亡くなる前日まで、牛乳を飲みました

その前は缶詰ご飯を食べていました

食べることが大好きなおろち

最期まで本当によく食べてくれて、本当に親孝行な子でした

ここ4,5日は、苦しい想いをしたでしょう

楽になったと思います

看取りの時にいつも私が思うのは

身体が苦しい事で、恐怖を感じでいないか

それは、自分が見守る中での最期だからこそ、思います

それでも、長年暮らしたいつもの毎日で最期を迎えられる子達は

幸せだと思うのです

野良猫たちの最期はどうでしょう？

殺処分される子達は、どんな心境で最期を迎えるでしょうか？

それを考えたら、とてもとても、残酷だと思いませんか？

私が保護活動をする、一番の理由は

そこかもしれません

例えば私が家族として迎えた子ががおろちだけだったら

飼い主である私は自己満足タップリで

もっともっと同じ時間を共に過したと思います

一緒にお出かけもしたでしょうし

年に一度の健康診断ももれなく受けていたでしょう

(昔はそれこそただの犬好き、そんな生活でした)

でも私は、おろちにだけ「それ」を与える事よりも

たくさんの子達に自分の出来ることを分け与える選択をしました

私は200頭以上の子達のかぁちゃんですから

してあげられる事に限りはできても

想いは×200が可能です

愛護は美談じゃ済まされない、ってことです

自分を見守る温かい目

毎日出てくる美味しいご飯

安全安心で眠る場所

全ての子達が、そんな慣れ親しんだ環境で最期を迎えて欲しい

目の前の子だけに与えるのは、全ての子達がそれを手に入れてから、と思ってます

愛護は、目の前の事だけでなく

もっともっと広く視野を持たねば

行き倒れる子達や殺処分される子達は

いなくなりません

皆様どうか、目の前の子達だけでなく

様々な過酷な環境で生きる子達に

目を向けてあげて下さい

せめて「殺処分」がある今は

どんな環境でも「生産」をやめるべき

そして「不妊手術」を進め

それまでの犬猫の「生きる場所」が必要なんです

やりたいことはまだまだたくさん、たくさんあります

多くの力が集まる事により

よりたくさんの事を、多くの子達に与える事ができます

おろちが教えてくれた、そんなもひかん王国の活動に賛同して下さる方々

今後も、更に更に一緒に頑張っていきましょう！

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さて、世代交代です

同年代ですが、そのうちやまたがモヒカンカットでブログに登場するでしょう(笑)

新たな幕開けです

推定15歳のやまた、まだまだ長生きしてもらいます

お楽しみにお待ちください♪

初代国王おろち

お疲れ様でした！

日曜日、国葬です